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7/10(火) 円成寺
ここ円成寺で僕はマイ仏に出会うことができました。

「誰にでもぐっと来る仏、マイ仏がいる」
とはたしか仏コンサルタントのみうらじゅん氏の言葉ですが、僕もこの寺にお邪魔して出会えた気がします。
とはいっても、超絶仏師運慶若き日の傑作、「大日如来坐像」ではありません。

朝ゆっくり目に宿を出て、近鉄奈良駅前のバスへ。なにやら女子大生らしき群集が列を成しています。目的地円成寺は柳生行きのバスですが、2時間近く来ない!
近くのミスタードーナツで本を読みながらまったり過ごします。

バスは奈良市外北東部の山道を進みます。
忍辱山(にんにくせん)というバス停で下車。
バス停前には古めかしい茶屋があり、国道を挟んで反対側には幼稚園があるが、人はいなく、円成寺の入り口らしき案内もない。

昨日も山間をいくらか歩いたので、少し面倒な気分になりつつ茶屋へ戻って、案内をしてもらう。

入り口はその国道沿いの生い茂る木々にしめ縄がかかっていて、そこを入っていく。

円成寺
:国道369号からの入り口 案内板くらい出してよ〜

しばらく歩くと急に視界が開け、蓮の花が見事に咲く池、それはまさに平安貴族が舟遊びをする絵巻のような浄土庭園が広がる。

苑池から桜門を眺める
:苑池から桜門を眺める

写真を撮っているおばさんは「東京から来たのかい。ではこのお寺の仏さんを見ていくといいよ」と、余計な親切をしてくれる。うれしいんだけどね。

入り口で拝観料を払う。

お寺の住職の奥さんと思われる女性は、「本堂にいっぱい仏像があります。朝雨が降ってたから障子が閉まっているので開けて入ってください。大日如来さんは多宝塔にいます。好きなだけ見ていってください。」と案内いただく。

僕以外だれもいない様だ。
じゃ、まず本堂でご挨拶と、靴を脱ぎ、障子を開けた瞬間、内陣の丈六阿弥陀挫像が僕を迎えてくれる。

なんだこの感覚。

どっぷりと阿弥陀空間へ吸い込まれる。
木とお香と若干のカビが混じった空気が僕の肺を満たす。

内陣四方には4本の柱があり、今も鮮やかなたくさんの菩薩が描かれている。
そして本尊を取り囲む四天王像。

障子を閉めてみる。薄暗いが、そこは異空間となった。
これまでのお寺は、いわゆる観光地的施設であったり、開放された空間であったが、今は僕と阿弥陀さんだけの世界。音もしません。

阿弥陀さんをしばし見つめあう。800年も人間を見てきた仏。
なんとやさしい顔。
完全に思考停止して、その表情だけが僕の認知できる全てとなる。
自然と涙がでてきます。
それでいいんだと慰められている気分。

空気の濃い、奈良の山寺、俺一人。
このシチュエーションがやばいのか、とうとうセンチメンタルジャーニーになってしまったのです。ありゃー。

気がつけば30分は座っていました。
立ち上がって、いろいろな角度から阿弥陀さんを眺め、また聖徳太子像や仏画や四天王を見仏していると奥さん登場。

とても品がある方で、うちの阿弥陀さんは平等院の阿弥陀さんに代わって、どこぞの教科書に載った、うちの聖徳太子像は一番かわいい(太子2歳の像なので)と誇らしげに聞かせてくれました。

堂内の横に「物販コーナー」があります。
お約束のポストカードと毎日新聞社刊魅惑の仏像その28大日如来(2400円)をゲット。
折角なので、背表紙裏にご朱印をしてもらう。

さらに、とんぼ玉をつかったアクセサリーコーナーがあり、聞くとこの奥さんのお友達が作っているということ。奥さんのお友達は知らないけど、しばらくはこの阿弥陀さんと同じ空間に置かれたものであり、妙に欲しくなって、目に付いたブルーと白のネックレスを買ってしまいました。これを始終身に付けていれば霊験あらたかってことです。勝手に。


大日如来
:運慶作大日如来 サイン本です。


とんぼ玉
:阿弥陀パワー入りとんぼ玉

やーもー見仏サイコー。

運慶大日如来がオマケになっちゃいました。
これはイカンと気を引き締めてご対面。

完璧です。

完璧な姿。完璧仏。
写真集では散々見ていたし、多宝塔は開放されつつも外からガラス越しに見る姿は、リアリティに欠ける気がします。閉じ込められてちょっとかわいそう。

だれが作ったのか、魚を河面から覗くためのような手作りスコープがあって、これをガラスにあてがうとバッチリ見えます。

柴門ふみ氏がこの大日さんに恋したのもわかります。
ですがこの像は完璧すぎてます。

大日如来と太子像
:円成寺ポストカード

さて、3時をまわり、奈良市街に戻るバスはあと1時間こない。
コーフン状態が収まり、おなかも空いていたので池の傍にある茶屋へ。

店の中を覗くとおじさんは店の片づけをはじめている。
「兄さん、食事?親子丼でもいい?」
勝手に決められて、まあいいやとタバコを吸ってひと段落。

そして親子丼をいただく。めちゃくちゃうまい。出汁が聞いていて、お肉もゴロゴロ。ちょっと濃い目の味だけど、空腹にはたまらない。たぶんやっつけで作ったんだろうけど、ネンキが入っている。

茶店の親子丼
:まいうーな親子丼

おじさんは話し好きで、手を休めず世間話をする。

食べ終わったところで、今日は店も閉めてしまうから奈良まで乗っけてってやるとの好意。
うーん早速来ましたね、阿弥陀パワー

山寺は人はやさしくて素敵です。
そしてこの円成寺は僕にとって、とっても大事なお寺になりました。

■リンク
円成寺

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| 奈良・京都を見仏する | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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